旭川酒粕プロジェクトとは?
大雪山系の良質な伏流水に育まれた旭川は、古くから酒造りが盛んな地。近年は、酒造りの副産物である「酒粕」も、甘酒が“飲む点滴”とも呼ばれるように、必須アミノ酸やビタミンなどの豊富な栄養成分を含み、美容効果なども期待されることから大きな注目を集めています。この貴重な地域資源を活用した商品の開発やPR、ブランド化を進めるため、旭川食品加工協議会をはじめ、地域一丸となっての活動を目指しています。
旭川は「北の灘」
旭川は昔から「北の灘」と呼ばれるほど酒造りの盛んなマチです。「灘」とは、言わずと知れた神戸の灘の事。古くは室町時代に既に酒造りを始めていたと言われ、江戸時代初期から六甲山の名水を使った銘酒を数多く生み出してきた酒の郷です。以来「灘」は酒造りの都を言い表し、「灘の酒」と言えばおいしい酒を表す代名詞となっています。
歴史の古さでは敵わないとはいえ、旭川も大雪山の雪解け水を源とする伏流水を使ったおいしい酒を造り続けています。旭川特有の厳しい寒さも酒の長期低温醸造と貯蔵に適していると言われます。このため明治以来実に多くの蔵元を輩出してきました。これが「北の灘」と呼ばれる所以です。
旭川の地酒蔵
- 男山
- 1977年、日本酒では世界初となるモンドセレクション金賞を受賞。以来40年にわたり受賞を継続しており、他にも国内外の酒類コンクール・全国新酒鑑評会において数多くの金賞を受賞する、北の大地に根差した日本酒です。
- 高砂酒造
- 前身である小檜山酒造店時代から一世紀にわたり、道北・旭川の地で地酒を醸し続けてきた酒蔵。昭和50年に誕生した淡麗辛口酒「国士無双」が一躍評判となり、その名は全国へと広がりました。現在、一般小売店で購入できる代表銘柄は約20種を取りそろえます。
- 大雪乃蔵
- 旭川の酒蔵の中でいちばん新しく、1997年に誕生しました。醸造所としての歴史は実は長く、1900年ころ焼酎会社4社が合併してできた「合同酒精」がその起源となっています。
地酒蔵の酒粕旭川食品加工協議会
蒸した米と米麴、水を発酵させたものが「もろみ」。そのもろみを圧搾した際に出る液体が「日本酒」。その後に残った白色の固形物が「酒粕」です。簡単に言えば日本酒が作られる過程で生まれる、お酒の搾りかすのことを言います。
この搾りかすである酒粕には必須アミノ酸やビタミン、食物繊維などが豊富に含まれており、健康や美容に良いと今大注目されているんです。ですが一口に酒粕と言っても、お酒を造るのに使う米や種類によってその味や風味は変わってきます。
旭川食品加工協議会では、「北の灘」と呼ばれる旭川の酒粕に注目。優れた加工技術で、お米の恵みがぎっしり詰まった酒粕を使い、おいしくて健康にもよいスイーツなどの開発に取り組んでいます。
ロゴマーク
旭川デザイン協議会会員から提案のあった19点のデザイン案の中から審査会で選ばれた最優秀作品を採用。
作者:ワイズ&プラッツジャパン
代表 福士 成悟 氏
趣旨:旭川の酒蔵の入口・酒蔵をモチーフにデザイン。赤い円は杉玉・(日本)酒・酒粕を表しています。屋根は矢印、赤い円は情熱を意味し、旭川酒粕プロジェクトによる商品開発の向上・発展を祈願する意味が込められています。